昨年から、日本企業による品質データ改ざんが大きな問題になっています。日本製品は高品質というイメージで世界市場を席巻してきましたが、そのようなイメージは虚構であったことが判明しました。

なぜ、このような事態に陥ったのでしょうか?

「終身雇用」は、「日本的経営」の特徴の一つであると思われていますが、「戦時体制」(「1940年体制」)が導入される前の日本には、そのような慣行はほとんど存在しませんでした。「余程の大企業の労働者以外は、基本的には2〜3年で転職するのが当たり前」だったのです。

転職が難しい社会では、労働者は、現在勤務している会社が嫌いでも、しがみつこうとします。

尾原和啓氏は、「どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール」22章「『いつでも辞められる』から最高のパフォーマンスを発揮できる」で、以下のように述べています。

大事なのは、会社という枠から一歩外に出たところで、自分にもこんな価値があるのだと実感することです。それに気づくと、会社に対する依存心がなくなります。「いまの会社を辞めたら仕事ができない」という思い込みもなくなるし、会社といい距離感で対等につきあうことができるのです。

「いつでも辞められる」と思えば、会社でも、周囲の顔色ばかりうかがうのではなく、自分の思ったことを大胆に主張できるようになります。

逆説的ですが、いまいる会社で最高のパフォーマンスを発揮するためには、「いざとなったらいつでも辞める」という覚悟が必要なのです。

会社にしがみついている人には、本気で会社を変えることはできません。

皆さんも、こう思いませんか?

すぐに転職する必要がなくても、毎年転職活動をするべきだと思います。自分の市場価値を認識しておけば、現在勤務している会社にも良い影響を及ぼすことができるのですから。